ご相談内容
仙台でお預かりしたのは、Western Digital製HDD「WD40NMZW-11BCBS1」(4TB)です。HDDから異音がするとのことでご相談を受けました。
確認時にはSMART情報を取得できない状態でした。
初期診断
HDDを開封して内部を確認したところ、フタの裏側とフィルターには汚れは見受けられませんでした。内部はプラッター5枚、ヘッド10本の構成です。

ヘッドはランプ上に位置していましたが、最上部のヘッドであるH9に、目視で分かる損傷がありました。ヘッドを取り外して顕微鏡で確認したところ、
H9以外のヘッドには不具合は見受けられませんでした。H9は、スライダー脇につながる長方形の金色部分が途中で割れ、めくれ上がっていました。

実施作業
障害HDDは、PCB(基板)にUSB端子が直接実装された構成でした。
一般的なSATA接続タイプとは異なり、元のUSBインターフェースでは今回の復旧作業に必要なATAコマンドを使用できません。

そこで、専用の変換基板を介してSATA接続へ変換しました。SATA接続へ変換することで、復旧用機器からATAコマンドを使用できる環境を整えました。

その後、データを読み出すために必要なロック解除(SED Lock解除)を行い、復旧対象データを確認しました。
復旧結果
復旧対象データを確認し、復旧可能であることを確認しました。ROOT直下のフォルダ構成も確認できています。

同症状の方へ
HDDから普段と異なる音が聞こえた場合は、電源の入り切りや再接続を繰り返さず、使用を停止してください。
今回のように内部のヘッドに損傷が確認される場合もあるため、状態に応じた診断が必要です。