ご相談内容
Seagate の ST2000DM001 ですが、パソコンにつないでもまったく認識しません。中に必要なデータが入っています。取り出すことはできますか?
同業他社を経由してお預かりした、3.5インチHDD(Seagate ST2000DM001/2TB)です。パソコンに接続してもドライブとして表示されない状態で、お客様にとって必要なデータが入っており、重要度は高いというお話でした。
3.5インチHDDは、デスクトップパソコンの内蔵ドライブとして使われるほか、外付けHDDのケースに入った状態で使われていることもあります。どちらの場合も、ケースやパソコン側ではなくHDD本体に原因があるときは、接続する先を変えても認識しません。
初期診断
クリーンブース環境で開封し、内部の状態を確認しました。確認できたのは、磁気ヘッドに損傷があること、そして記録円盤(プラッター)の一部の面にも損傷があると見られることの2点です。
記録円盤の面そのものに損傷がある場合は、部品を交換すれば読めるようになる、という状態ではありません。損傷した面は、読み出しの対象から外さざるを得ないと判断しました。
損傷が見られたのは一部の面で、それ以外の面については読み出せる見込みがありました。そこで、読み出せる面からデータを取得する方針としました。

復旧作業
損傷した面を除き、読み出せる面を対象にデータを取得しました。
取得したデータを確認したところ、中身が空のフォルダや、壊れているデータが多く含まれていました。読み出しの対象から外した面に、それらのファイルの一部が記録されていたためです。
そこで、対象から外した面についても読み出せないか、当社にある同型のドライブを使って追加の試行を行いました。一度は読み出せる状態になりましたが、記録面の損傷により、途中で読み出しを続けられなくなりました。
復旧結果
損傷した面を除いた範囲から、お客様が必要とされていた重要データを取得できました。
取得したデータは、お預かりした保存用HDDへ書き出してお渡ししました。お預かりから納品までは5営業日です。

Recovery Engineer
復旧技術者の総括
記録面そのものに損傷がある場合は、部品を交換すれば読める、という状態ではありません。この案件では、損傷した面を早い段階で読み出しの対象から外し、残る面を確実に読み切ることを優先しました。
そのうえで、外した面についても読めないかを別途試しています。結果は途中で終わりましたが、一度読んで終わりにしないことが、取り出せるデータを増やすことにつながる場合があります。
当社で扱った範囲では、Seagate の ST2000DM001 と ST3000DM001 で、記録円盤(プラッター)側の障害により認識しなくなった例が多く見受けられます。
異音が出ている状態や、認識しない状態での通電はなるべく控え、専門の業者へご相談ください。
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SeagateのHDDが認識しないときの症状と対処をまとめて見る →
同症状の方へ
3.5インチHDDが認識しなくなったとき、原因はケースやケーブル側にある場合と、HDD本体にある場合があります。HDD本体に損傷があるときは、接続する先を変えても認識しません。
次の操作は、状態を進行させる場合があります。お控えください。
- 認識しない状態で、通電と取り外しを繰り返すこと
- 市販の復旧ソフトでスキャンをかけること
- チェックディスク(chkdsk)を実行すること